DJ、大阪、風邪

 先月27日、DJイベントに出演。飲みの席でぼんやりとOKしたら翌日に発表になっていて引けぬ事態に。なにを隠そう、DJ未経験ゆえになにをしていいかわからない。けれどShoくんを始めとするPLASTICZOOMSの皆さんに優しく機材の使い方を教えてもらって事なきを得る。ロビンさんのDJはヴァイナルを用いた、なんというか本当のDJで背筋が伸びた。これだよな、という。  開場前から近所のバルで理樹さんロビンさんと飲んでいたので、半ばウットリとした陶酔感のなかで曲をかけたものの、どうだったかわからない。自分のフェイクDJ感に後ろめたさを確実に感じてはいるので、またやるかどうかは声をかけられた時にまた考える。  選曲は自分の部屋の唯一のCDラックである、ここ10年の一軍選手たちのなかから選んだ。Young Gods、StereolabJim O’rourkeSonic YouthKate Bushなんかをかけた。

 30日、People In The Boxgeek sleep sheepにお呼ばれして梅田クラブクアトロで演奏。設けられたテーマに沿ってのカバーがこのツアーの決まりになっていて、yukihiroさんがある日ボソッと所望したPoliceから僕らは選曲した。  「Message In A Bottle」というベタベタな曲をピアノアレンジでやった。自分的テーマはスティングのマッチョ要素完全排除。いい感じに意表がつけた気がしている。一方のgeekエコバニは原曲を知らないのもあって、オリジナルに聞こえるくらいハマっていた。  この日は当日から咳は出るは鼻声だわでおかしいなと思っていたが、ライブ終了後に急変、全身を倦怠感が襲い、これは風邪だと確信した。  geekライブがあまりに楽しくて勢いで打ち上げにはしっかり出たものの、ホテル帰還後からはほとんど屍のようになっていた。翌日、渋滞もなく12過ぎには東京に到着できたのは救い。

 風邪。ウイルスによるものではあると思う。けれど、流行っていなくてもひくときにはひくし、流行っていてもひかないときにはひかない。  以前読んだ本にこうあった。普通に生活している上でどうしても起きてしまう体の歪みがある段階まで来た時に、自然な防御反応として悪いものを出そうとする状態が風邪であると。つまりデトックスということだ。これは信憑性としては怪しい気もするが、僕に関して言えばの風邪をひく周期がほぼ一定(半年ちょっと)であることをおもうと、考え方としては結構好きだ。発熱による筋肉の衰えはかなりリセット感がある。  僕の素人考えだと、個人の免疫力というのに波があるというはなしであるだけの気もする。ウイルスをキャッチしても免疫力の高い時には風邪は発症しないし、低いときは発症するというだけの。  それにしても、いいかげんに風邪を治すことと対症療法がきっぱりと別の行為であることを多くの人が認識してほしいと思う。以前に比べると薬を飲んだら風邪が治るとおもっている人はさすがに少なくなっている気はする。それでもやはり薬を飲みすぎて拗らせている人はちょいちょい散見される。細菌性の風邪は別として、ウイルス性の風邪には抗生物質は効かないし、対症療法も薬に働きを預けてしまうことによって自己治癒力が下がる。実際に僕が20代の頃に身をもって感じたことで、自己治癒力が下がるということは、免疫力が下がって年中風邪をひいているような状態で、今思うと精神的にも変な感じだった(今が変じゃないかというと、、、変じゃない!)。  そこらへんは体は皆同じではないので、一概に断定できることではない。とりあえず僕がよく実践しているのは、すごい量の水(できれば白湯)と梅干しだけで1日半は過ごし、そのあと食事を少しずつ増やしていくというやり方。

(20150602)